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3Dプリンタを買ってみた(2) 実践編


2019年10月16日 Tweet
作成日: 2020-04-15, 更新日: 2020-04-21

さて、前回の記事から日付は開いていますが書いているのは同じ日です(筆が遅い!)。
今回は、前回の組み立て後から今までに印刷したものを載せていきたいと思います。

目次

グッズ紹介

本題に入る前に持っておくと便利なグッズを軽くご紹介します。
まずは3Dプリンタを使わない時用のカバーです。

3Dプリンタをそのまま放置しているとヒートベッド(フィラメントを出力する面)にホコリが積り、使う前に毎度掃除。精神衛生上もよくないですね。そこでこのカバーが活躍します。
ファンヒーター用ですがサイズがAnycubic Mega-Sにちょうどいいので使っています。ただし、カバーの口にゴムが入っているのでそこだけは切断しました。
DAISOで100円(+税)。


2つ目はプラスチック製のスクレーパー。
付属の金属製スクレーパーを使ったところヒートベッドを「ガリッ」と傷つけてしまったのでそれの対策です。
こちらもDAISOで100円(+税)


3つ目はメガネ拭き。
これはヒートベッドのホコリを払うために使っています。アルコールティッシュなどでもいいんですが印刷のたびにそんなに汚れるわけでもないようなのでメガネ拭きで軽く拭くだけで済ませています。
同上、DAISOにて。


ちなみに実際にはスクレーパーとメガネ拭きをこんな感じで組み合わせて使っています。
手で拭いているとヒートベッドに手が触れてしまいかえって油脂が付いてしまうことがあるので、広くサッと使えるこのような形を取っています。

印刷した物

テストデータ(フクロウ)


3Dプリンタのセットアップが終わり、はじめに印刷したのがフクロウのペアです。これは付属のSDカードに最初から入っているデータを使用しています。
3Dプリンタのクリアランス調整(ノズルヘッドとステージの距離を調整すること)が初めてで、大体で合わせて印刷したところ、問題なく印刷が完了し感動しました。
案外、2万5千円の3Dプリンタでも良い精度が出るんだなぁと感心です。

ちなみに印刷時間は1時間23分です(下の画像参照)。1分23秒ではなく1時間。長いと感じるかそんなものだと思うかは個人差があると思いますが、サイズが大きくなれば印刷時間5時間なども普通に出てきます。 なんでもパパっと作ることはできないので注意が必要です。(なので3Dプリンタを持ってる人は複数台持っていたり検討している方を多く見る気がします。)

四角と円柱


次に四角と円柱です。3Dプリンタは細いものをZ軸(高さ)方向に伸ばすのが苦手なので四角は2cmの立方体。円柱は半径2.5mm、高さ3cmを印刷してみました。
立方体の方はいい感じですが、円柱の方は途中で層が乱れている部分がありました。
しばらくは3Dプリンタの性能を探るためにテスト印刷が続きます。

円柱


今度は円柱にのみ形を絞りました。サイズは半径2mm、1.5mm、1mmです。バリはニッパーなどで切断し、ヤスリで形を整えます。
2mmはほどほど、1.5mmはちょっとガタガタ、1mmは層の形成がおかしくなっているところがあります。
今後円柱を作るとしても最低半径2mm以上、ちゃんとした形で作りたいのであれば5mm以上が妥当かといった感じです。

薄い四角


さて、次はクリアランスチェック用にステージの四隅と中央に薄い四角を配置したデータです。
クリアランスが整っていないと四角の薄さが違ったり、形成されなかったりとありそうですが問題なく出力されていました(一安心)。

Wiiリモコンの電池カバー

ついに実用的な印刷の試みが始まります。まず第一弾はWiiリモコンの電池カバー。
Wiiリモコンって充電スタンドを色々試していると最初から付いている電池カバーをなくしてしまったりしますよね?(自分だけ?)
そこで、Wiiリモコンの電池カバーを3Dプリンタで作ってみます。データはThingiverseというユーザが3Dデータを投稿し合うコミュニティからお借りしました。


これが1回目の印刷です。一見上手くいっている用に見えますがツメの部分が上手く印刷できておらず2つに分かれています。


2回目の印刷です。データを変え、印刷する方向も変えてみました。(先程も言った通り3DプリンタはZ軸方向の積み重ねが苦手なのでツメ部分を一度に出力出来る向きで印刷すると強度が出ます。)
しかし、カバー内部が埋まっていて使えそうになく見えます。
実際このままでは使えないのですがこれは仕様です。3Dプリンタは空中にフィラメントを出力することは不可能なので、サポート材と呼ばれる強度をもろくしたパーツを一緒に作ることで空中に出力出来るようにしています。

なので、


これを

こうして

こうなります。
ペンチで大まかに破壊、大きめのマイナスドライバーで細かいパーツをパリパリ取って行きます。


Wiiリモコンに装着してみるとこんな感じなります。
しっかりフィットしていてカチッとはまります。

まとめ

時間はかかりますが3Dプリンタを使うことで無くなったパーツのスペアを作成出来るのは非常にありがたいですね。
また別の機会があれば自分で作ったデータを公開したり、(需要があれば)印刷までの細かい手順などを記していきたいと思います。
(需要ってどこで確かめればいいのだろうか(ぉぃ)・・・Twitterやメール等で反応していただければと思います。)

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